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大人になってからこそ見てほしい

――作品のどんなところが好きですか?アニメはご覧になっていたんですか?

藤岡:私はアニメで、しゅうさんは原作ですね。

汐月:そう、私は全然テレビを見ない子だったんで、アニメも見ていなかったんです。でも、漫画は最終回まで読んでいたんです。漫画とゲームが好きでした。
そういえば、「美少女戦士セーラームーン」のゲームをめっちゃやっていましたね。亜美ちゃんが大活躍だったんですよ(笑)。4面の敵が強すぎて勝てない(笑)。

藤岡:「美少女戦士セーラームーン」って、敵も魅力的だよね。

汐月:そうそう!ゲームにもああいうアニメっぽい敵がいっぱい出てくるんですよ。一度やった方がいいですよ。ジャングルでイカダから落ちると即死するんですよ。なのに、めっちゃ敵が落とそうとしてくるんですよ。投げ技とかしてきて、ほんとやめてと思ってました。何かゲームの話をして、めっちゃ盛り上がってる(笑)。
ゲームの中で色々攻略していくと、オープニング画面のテロップがちびうさになって、隠しキャラとしてちびうさが使えるようになるんですよ。

藤岡:へぇー!すごい!

汐月:でも、ちびうさの等身が低いから、他のキャラクターと勝手が全然違って…

――かなりやり込まれてますね!しゅうさんはゲームで作品に対する下地が出来ていたんですね。

汐月:ただ、そのゲームにウラヌスは出てなかったですけどね(笑)。「美少女戦士セーラームーンR」のゲームだったんで。ゲームで作品に対する下地が出来ていたんですね。今気づきました。

――たとえば、原作やアニメで「ここが好き」というのはありますか?

藤岡:たくさんありますけど、こういうの話したことあるっけ?

汐月:贔屓目かもしれないですけど、セラミューが終わって、たまたまアニメの話をした時に、原作での第3期が一番好きという話になったよね。自分たちの登場回を推すのもどうかと思ったけど(笑)。

藤岡:無限学園での話がやっぱりね!

汐月:あそこがかなり熱いよね!

藤岡:キャラクターへの思い入れもあるんでしょうけど、10戦士が揃うというのもあるんでしょうね。全シリーズ面白いんですけど。

汐月:敵か味方か分からないっていうキャラクターが出てくるのは、初めてかもしれませんね。

藤岡:それまでは、うさぎが戦士を集めていく話だったし。

汐月:確かに。

藤岡:大人になって見ることを絶対すすめたい作品ですね。子どもの時見ていた解釈とも全然違うし、大人になって見返したら、こんなに大人向けとも受け取れる作品なんだなって思ったし、愛についてバリバリ描かれていて、それにビックリしたりしていました。

汐月:そうだね。

藤岡:子どもの時に好きだったキャラクターを大人になって見たら、「こういうキャラクターじゃなかったっけ?」と見た目だけで好きとか決めてたんだなって感じたことがありました。

汐月:そういえば、私、背が高いことがコンプレックスだったのでセーラージュピターとセーラーウラヌスが好きじゃなかった(笑)。背が高い女性キャラクターを除外していたんですよ。よかったです。今は好きになれて(笑)。

藤岡:元々しゅうさんはセーラーヴィーナスが好きだったんです。

汐月:切っても切っても女の子っていうところが。あと、原作でセーラームーンの影武者ってところが。かっこいいですよねー。

藤岡:作品が好きな人は大人になっても見てると思うんですけど、子どもの時はセーラー5戦士しか知らなかったという人も、ぜひ大人になった今こそ見返してほしいです。

汐月:感心するしね。あのセーラー戦士やうさぎちゃんたちが自分よりお姉さんだった時、「自分も同じくらいの年齢になったら、何でも出来るようになるかな」と思っていたんですけど、今はもうだいぶ年下なんですよね(笑)。そのだいぶ年下の子たちが初登場時、たしか14歳で、今の私の半分以下しか生きていないのに、そんな若い子たちが地球を守ることを背負わされるとか、戦って「えらい!」って思って。

藤岡:恋とか夢とかあるけど、今はそれどころじゃない!みたいな。

汐月:前世の使命とか。

藤岡:うさぎを守るためとか、夢を捨てるとか。

汐月:もう、ありえない!

藤岡:考えられないですよね!倍以上生きていたとしても、今それを背負えと言われたら!

汐月:「いや、私は知らないです!前世とかないんで」って(笑)。

――お二人が演じたセーラーウラヌスとセーラーネプチューンは、その中でも特に使命感が強いですよね。

藤岡:使命感だけに生きていて、それで互いのためにも戦って、でも何かあったら助けない、と言う割に助けちゃうところとか。

汐月:そう!バチバチ助けてるよね。

藤岡:そういう瞬間がたくさんあるから、やっぱり大人になってからこそ絶対見てほしいって、私は回りの人とかに言っています。

汐月:それは分かる!

藤岡:それで、「この作品ってセーラー5戦士以外にも戦士がいるの?」って言われたりするんです。自分たちが役を演じたから知ってほしいとかではなく、話としても全部見た方がいいので、勧めますよね。

汐月:自分が見て、だいぶ変わりましたもん。

スカート履いてるから女、とかじゃない

――役を演じられて作品に対する認識は変わりましたか?

藤岡:少女漫画だけど少女だけが見る作品じゃないんだと。

汐月:そうですね。全然違うもんだなと思いました。

藤岡:ただ戦士が戦って、やっつけて、それで終わりじゃないんだって。その辺が皆さんハマる部分なのではないのかな。

――藤岡さんはみちるに憧れているところがあるそうですが、それはどのような点ですか?

藤岡:多才ですし。何でも出来るじゃないですか。みちるだけじゃなく、はるかも他の子もそうですけど。

汐月:おかしいくらいに色んな才能を持ってるもんね。アフリカでレースした後、ヨーロッパを経由して帰って来るとかって!

藤岡:あと、リッチな世界観とかね。

汐月:いいよねー。

藤岡:何より大切な存在がたくさんいるというところが熱いし、自分の命を捨ててでも守る人がいるっていうのは、なかなか普通はいないから。そのくらい人を思いやれるところを持っているところも憧れます。何かもうたくさんありすぎて。

汐月:私はセラミューを始めたのが、宝塚を辞めてから1年経ってなかったくらいの頃で、その頃「男らしさ」「女らしさ」で悩んでて。その当時付いてきてくれるファンの方の大半は男役の私のファンで、でもこれからは男役だけで食べていくわけにはいかないじゃないですか。だからこれからどんな風に変わっていったらいいんだろうって、すごい悩んでいたんです。
それこそはるかって、私より身長が高いけど、原作のはるかは(格好や話し口調などが)普通に女になったり男になったりするけど、どっちでもめちゃくちゃ堂々と自信をもって生きてて、どうでもいいんだって。
ズボン履いてるから男らしいとか、スカート履いてるから女、とかじゃない。女の格好をしたからどうとか、今男だからどうとか全然こだわってなくてすごい気持ちのいい自信がある人なんだなって思って。だから、そういう意味では、自分がスカートを履くことに躊躇しなくてもいいし、履いてても何か言われても気にしなくていいし、そういう点をはるかから学んだところかもしれないですね。

藤岡:そのタイミングもすごいですね。

汐月:しかもそのタイミングすべてに沙也香が居合わせているしね(笑)。

藤岡:そうですね。まあ、しゅうさんも私もキャラクターへの憧れはあるんですけど、キャラクターに似ている部分もあるんですよね。

汐月:すぐ「もうダメだ」って言うところも、すごく似てるかもしれない(笑)。はるかは、すぐ「もうダメだ」って言うんだもん(笑)。

藤岡:後は精神的なバランスも、キャラクターとしての二人はすごくいいんですよね。

汐月:そうだね。

藤岡:こういう時はこっちが強いんだけど、でも違う時や内面はこっちが強いという、そういうバランスがある。だから、実際のプライベートでもそういう男性が現れたらいいなとも思いますけどね(笑)。

汐月:本当ですよね(笑)。

藤岡:そういうことに対しても、作品が導いてくれるものだとも思うんですけどね。大人になっても、本当に多くを学べると思うんですよね。

汐月:バディという意味では、私たち二人は本当にかなりいいバディだと思いますね。

――本当にお二人は素敵な関係なんだなと感じています。やはり運命的なものがあるんでしょうか。

藤岡:ないとは言えないですね。

汐月:本当にこんなに仲良くなれるなんて、思ってなかったもんね。

――今後やりたいことや演じてみたい役などあれば教えてください。

藤岡:何だろう、分からないな。私は割と何でもやる派だからな。

汐月:私も割とそういう派ですね。

藤岡:個人的には二人で何か出来たらいいけど。想像つかないね。

汐月:想像つかないね。何やるんだろう?

藤岡:どんな関係性ならどうなるんだろうって。そういう機会がなさすぎてわからないですね。

汐月:私はお母さんとかおばさんの役をやりたいと思ってて。
あまりきれいとか格好いいとかってこだわらず、レジのおばさんとかやってみたい。でも、なかなかレジは打てません(笑)。おばさん役の椅子を狙っているんですけど、なかなか来ないんですよねー。

――最後に読者へ一言をお願いします。

汐月:二人により思い入れのある私たちでも、驚くような作り、こだわりが詰まった時計なので、ぜひ手に取ってみていただきたいです。

藤岡:「美少女戦士セーラームーン」の愛の詰まったこの時計をつけて、もっと自分が憧れてたこととか夢に対する気持ちとかに寄り添いながら、皆さんと一緒にチャレンジするためにも、一緒に時を刻んで行けたらと思います。

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ご応募ありがとうございました

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