三上悟がモテていなかったのが謎なんです

――お二人はTVアニメ『転生したらスライムだった件』第1期から作品に携わられていますが、思い出などをお聞かせください。

寺島拓篤さん(以下 寺島):最初って2018年?もう3年経ってるの?

岡咲美保さん(以下 岡咲):はい。私、未成年から成人しました。

寺島:すごいなー。その歳の3年と我々の歳の3年は全然違うからね。この間なのよ、感覚的には。

岡咲:(笑)。未成年だから、アフレコが全部終わったときの打ち上げではお酒飲めなかったんですよ。

寺島:今は飲めるの?

岡咲:はい。今はこういったご時世なので打ち上げみたいなことは厳しいですけど、第1期が全部終わった時の打ち上げでは、リムル色のスパークリングワインが用意されていて。みんなでシャンパンタワーしたんですよ。

寺島:すごいね。それは飲めたの?

岡咲:はい。その時はもう二十歳越えていたので。いただきました。

――お二人の転スラでの共演は、TVアニメの第1話きりですか?

寺島:ドラマCDは一緒だったっけ?

岡咲:収録は別だったと思います。入れ違いは何度かあったと思いますが。

寺島:ラジオに来てもらったよね。共演はそれくらいか。

岡咲:そうですね。

寺島:僕は現場を離れてからは、リムルが島耕作さんのように順調に出世されてるのを、いちファンとして見せていただいてます。

岡咲:実際にコラボしてますしね!(注:『転生したら島耕作だった件』)

寺島:リムルはコミュニケーション能力も高いし、交渉力も高いし、どんな時でも冷静でいられるし、すごくいいサラリーマンになれるんじゃないかと。三上悟としては、今の状態で元の世界に戻ったらどんな社会生活するんだろうって気になりますね。

岡咲:転生前とは変わりそうですよね。

寺島:でも魔物たちとか向こうの世界の住人たちは主張がわかりやすいから、人間社会に戻ると逆にやりづらいかも……。

岡咲:ストレートすぎる人になってるかもしれませんね(笑)。

寺島:しれないね。それにちょっと偉くなりすぎちゃったしね。

岡咲:でも私ずっと謎で……。三上悟って安定した会社に勤めて部下にも慕われてたし、お顔もハンサムじゃないですか?なのに何でモテてなかったんだろうって。過去になにかあったのか、人には見せられない何かを隠してるのか……。第1期のアフレコの時から役者さんたちみんなで妄想してました。豊口さんが「絶対何か隠し持ってるよね」、「なんかあるんだよ」って(笑)。

寺島:(笑)

岡咲:女性に対して苦手意識があるのかなと思いきや、シュナとかシオンとかと普通にコミュニケーションとれてるから、モテてなかったのか本当に謎で……

寺島:今のリムルの状態で戻ったら、きっと彼女できると思いますけどね。

岡咲:そうですね。でも転生後の生活のほうが幸せそうですよね。

寺島:楽しそうだよね。転生して良かった。

岡咲:良かったです(笑)。

お気に入りのキャラクターに変化あり?

――転スラは魅力的なキャラクターがいっぱいいますが、第2期になってさらに新しい仲間も増えましたけれど、お気に入りのキャラクターに変化などありましたか?

岡咲:うわーー(困惑)

寺島:僕は傍からファン目線で見てるけど……。

岡咲:リムルってすべてのキャラクターと関わっているので選べないんですけど……第1期からずっとゴブタって言い続けてるので、変えないほうがいいですかね?

寺島:その理由込みで載るよ(笑)。

岡咲:ゴブタ役の泊さんとすごく仲良くさせていただいているので……。別のキャラクターの名前を出すと、たぶん“とまりん”嫉妬しちゃうから(笑)。

寺島:そういう感じか(笑)。

岡咲:みんなリムル様を奪い合っているような関係性でもあるので。ただ第2期のアフレコをしていて思ったのは、ラミリス好きだなーって。もともと見た目が可愛くて好きで。初めて登場したときは、また変わったコが出てきたなと思ったんですけど。口調も特徴的で可愛くて。「ナントカなのよー!(モノマネ)」って(笑)。

寺島:場を明るくしてくれるよね。

岡咲:事件が発生した時、すごくわかりやすく物語を展開してくれるキャラクターだなと。ゴブタが好きなのは、彼はのん気というかお遊びキャラというか、シリアスなシーンとかでも彼が出てくるとちょっと和やかになるからなんですけど。ラミリスも同じ感じだなーと思って。その明るさがいいなーと。

寺島:あんな感じなのに古の魔王っていうものいいよね。

岡咲:はい。ちゃんとした人なんですけど、和み系のキャラっていうギャップも込みで可愛くて好きです。

――寺島さんはいち転スラファンとしていかがですか?

寺島:僕はもともと好きって言ってるのは、ランガとガビルなんですけど。日記(転スラ日記)を見て好きになったのはゲルドなんですよ。

岡咲:あーわかりますー。

寺島:ゲルドとちびっ子の……。

岡咲:ちょんまげちゃん!(注:ココブの愛称)

寺島:そう、ゲルドとあの子のやり取りがすごく好きで。

岡咲:わかりますー。

寺島:言葉少なだけどちゃんと愛情とかが感じられて。ゲルドは恩義があることに筋を通すところもカッコよくて好きですね。

――転スラ日記は、ほのぼのシーンとギャグシーンとグッとくるシーンのバランスがすごくいいですよね。

寺島:そうなんですよね。ただほんわかしてるだけじゃないっていうのが。そこに住む魔物たちのリアルな生活を感じられるので幅広い年代に刺さる作品だと思います。僕の場合はゲルドが刺さりました。

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【主題歌に対するお二人の想い】